エビススーパー耐久シリーズ12時間耐久レース(8月25日) 出発から予選まで


とうとう不安なまま当日を迎えてしまった。

朝早めに現地に行き、交渉をすすめようという計画通り、いつもより1時間早く行動を開始する。

出発はなんと朝4時なので、起床は朝2時半頃である。さすがにきつい(^^;)

朝3時40分にはガレージに到着し、準備を開始する。さすがに今回はみんな早めに来るな〜。

この時点でもみんな「どうなるんだろうなぁ〜」と不安で一杯状態なので、作業する足どりも重い。


とりあえず恒例のトラックジャンケンを行うが、いつもは盛り上がるコレもこの日ばかりはあんまり盛り上がらない(笑)

ちなみに今回のトラックドライバーはissi君、ライトエースノアのドライバーは私TETTUだった。


そして高速を使ってエビスを目指すが、なんと高速が福島西インターから通行止めになっていた。

どうやら二本松の先の方ででかい事故があって完全に道を塞いでいるらしい。

#後から聞いた話だと、夜の12時頃事故が発生して昼過ぎまで通行止めだったらしい。死亡者も出たそうだ。合掌

まあしょうがないのでいつものように国見SAで朝食を取り、高速は福島西で降りて下道を行く事になった。

福島西で降りたということは、いつも自分達の車でエビスに走りに行く時に通る土湯峠を越えるコースだ。

これだったら走り慣れた道だし楽勝〜〜♪とか思っていると、気付くとノアのガソリンが無い!!

国見を出た時は1目盛り位残っていたのだが、あっと言う間にガソリンが減ってしまったみたいである(^^;)

しかも朝早いのでスタンドが開いてない(;_;)

issi君に携帯で連絡を取ると、「最悪の場合トラックで引っ張るからOK!」と心強い返事が・・・・(爆)

まあだましだまし行くしかないのでなるべくアクセルを踏まずに燃費走行を決め込む事にした。耐久が始まる前から燃費走行が始まってしまうとは・・・・


というわけでなんとかエビスに到着したが、これからが勝負である。

いつもは入場するのにパスが送られて来るのだが、今回はエントリー受理されていないのでパスは無しである。つまりお金を払わなければいけないのだ。

一応キャンセル待ちだという事で交渉してみるも、やはりダメであった・・・・

もしキャンセルが発生してレースに出れる事になったら返金してくれるかどうかも聞いてみたのだが、これもダメらしい(;_;)

一人\1,500で5人居るので合計\7,500也。くそっ、こうなったら絶対出てやるぅ!!


とりあえず無事(?)に入場したので、早速受け付けにて交渉を行う。

先日電話で連絡したキャンセル待ちのチームだという事を伝え状況を聞くと、やはりまだキャンセルは発生していないとの事だった。

しかももう1チームキャンセル待ちが居るらしい。似た様な状況のチームは居るものである(笑)

とりあえず受け付け終了まではまだまだ時間があるので受け付けの前でレビンとノアを置いて待つことにする。

ここでtomoさんも合流し、プチ作戦会議を行う。

一体どうなるんだろう、とか、もし出れなかったら大ヤケ酒大会だな、とか、いや、モーニング娘。のコンサートが多賀城で有るから当日券を購入して見に行こう(笑)、とか話しをしていると、知り合いのチームの方が通りかかった。

挨拶がてら状況を話すと、なんと、福島のチームがキャンセルするという情報をゲットっ!!!!!!!

そりゃもうチーム一同盛り上がる事といったら無い。

早速受け付けにその話しを伝えに行くが、まだ決定ではないので少し待って欲しいとの事だった。

しかしここまで来たらもう半分くらいは出れる可能性が出てきた訳だ。これは行けるかも!!


そして運命の時がやってきた。エビスの受け付けの方が我々の方にやってきて、エントリーが受理された事を告げてくれた!!

よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

やった〜〜〜!レースに出れる事になったのだ〜〜〜〜!!!

受け付けを済ませると、エビスサーキット総支配人の熊久保さんからさらにウレシイ情報が有った。なんと、キャンセルしたチームのピットは単独使用だった、つまりピットを1チームで使用する予定だったのだ(屋根が短いからかもしれない)。

これは何かチームに運が向いてきたぞ。

そして監督tomoさんによって今日の合い言葉が決定した。それは「キャンセル待ちなめんなよ!」である(笑)


早速ピットに移動して準備を行う。いや〜全員の足どりが軽い軽い(笑)

そしてごちゃごちゃと荷物を置いて徐々に片づけて行くという状態となるのはいつもの通りである(^^;)。

ピットにはまた無線電源専用のPCを置いて無線を設置する。

レビンから荷物を降ろし終わると、ピット設営と平行してレビンの準備も行う。

具体的にはゼッケン貼って、エンジンルーム内のテーピングを行う程度だ。

ボンネットを開けっぱなしで作業してるので、結構チラチラと見ていく人が居るようだ。なにせAE92に5バルブが積んであるから分かる人には結構興味を引くのかもしれない。へへ〜♪

あと、今回出れるかどうか分からなかったので実はガソリンを買っていなかった。

なので、食料調達も兼ねて別班で買い物に行ってもらうことにした。


車の準備も出来たところで車検が始まった。ちなみに最近は台数が多いからか、検査官がピットを訪れて検査していくようになった。

ここではオイルレベルゲージを固定していない事を指摘されたくらいで特に問題無しでOK!

本当のレースとかだと結構厳しいという噂も聞くが、何せ草レース(しかもなんでもありのBクラス)なのであんまり厳しく無いのだろう。

#当然安全に関わる部分はしっかりと指摘される。


そしてピット内では我がチームのレースにはもはや無くてはならない存在、Ryoちゃんによる豚汁の準備が始まった。

もちろん夏なので冷たい飲み物もクーラーボックスにたっぷりと準備しておいた。なにせ走った後は脱水症状になりそうな位汗びっしょりなのだ。


さてそろそろドラミが始まるので、代表者として監督tomoさんとissi君が出席する事になった。

その間は残ったメンバーで車の準備を整える。

まずはタイヤのエア圧チェック。これは冷間で1.8から2.0程度に合わせる。ちょっと低く感じるかもしれないが走行後はかなりタイヤ温度が高くなるので、実際に走ってタイヤを温めて、その後で適正値に調整するしかない。

そして車側の無線のチェックを行う。今まではドライバー4人に対してヘルメットに付けるマイク&スピーカーが2セットしか無かった為走行後他のドライバーに付け替える作業がめんどうだった。だから今回は新たに2セット用意し、交換の手間を省いた訳だ。

なにせ全員2回走る事になるから付け替えがめんどくさいのだ。新たに作ったセットも問題無く動作する事を確認してOK。


大体準備も終わったところで今回のTETTUの新作ステッカーをリアクォーターウインドウに貼り付ける。

←どっかで似たものを見た事が有る?気にしない気にしない(笑)

実はこれはステッカーではなく、プリンターで光沢紙に印刷しただけのものだったりする(^^;)

窓の内側から透明テープで貼り付けただけなのだ。今回は時間が無かったのでコレで妥協って事で。


このあたりでAKAMAくんたちが手伝いに来てくれた。

ちなみに今回はAKAMAくんたちのチームはお休みである。次回まで力(資金?)を蓄えておくそうで(^^;)


ドラミも無事終わったので注意点などが有るかを聞くと、今回からピット内での火気使用については厳しくチェックするとの事だった。今までは結構いい加減でタバコを吸ってもそんなにおとがめは無かったのだが、それが今回のドラミであるチームからタバコを吸わないで欲しいと要望が有ったらしい。

まあ、当然といえば当然だと思う(^^;)

あとはレース中赤旗が出たら、ピットに入らずコース上のグリッドに一回止まる事とか、その他こまごました事であった。

問題無しだろう。


さあいよいよ予選も兼ねたフリー走行である。

足周りも前のレースのままのセッティングなのであんまり問題は無いし、エンジンの調子を見るために走って、ポジションはそこそこを狙うつもりで走り出す。

主に第一ドライバーのissi君が乗って走行するが、多少AFCのセッティングをいじったくらいでこれも問題無しである。

ただ、油温計がかなり高い価を差しているのが気になるところである。なんと145度!

まあ、この油温計もちょっと古いモノなので信頼性は怪しいかもしれない(^^;)

さすがに走行台数が多いだけあって結構混み混みの状態だが、無線でピットアウトする車の状況とか、前に居る車の状況をドライバーに知らせてなるべくクリアラップを狙うようにする。

そして結果は、1分11秒598というタイムでクラス5位、総合7位であった。

前回のレースより気温、路面温度も高い状態で1秒くらい速いタイムである。やっぱりエンジンが速いって強いのね。

まあ、ホンネを言うと練習走行の時で10秒台出たからもうちょい伸びても良いかというところだが、あのときは夜で結構涼しかったし、クリアラップもあんまり取れなかったのでしょうがないか。

ちなみに今回のポールは1分09秒105のタイムをたたき出したAE92で、これも5バルブ、しかも黒ヘッド(うちらよりパワーが有るエンジン)を積んでいる。

しかもこのチーム、セミプロ級のドライバーを引き連れて来ている前回優勝チームだ。

しかも予選2位には1分10秒169というタイムでNewインテグラタイプR(!!)が入っているのだ。

・・・・出たばっかりの車をいさぎよくサーキット仕様にモデファイして持ち込むなんざ、なかなか気合いが入っているチームである。(もったいね〜〜)

っていうか、そんなの持ってくんなよ!とチーム員非難ごーごーであった(笑)

あとはEG6やらEF9とかFC3Sとかが上位に居る状態である。

ま、予選結果はあんまり関係無いのが耐久だから面白いのである。


さて、本日のドライバー走行順は以下の通りで行くことになった。

第一ドライバー:issi君

第二ドライバー:Kenさん

第三ドライバー:JUN君

第四ドライバー:TETTU

一回の走行時間は各1時間半とし、このローテーションを2回繰り返して12時間を走りきる作戦である。

真夏の1時間半は結構ドライバーとしてきついモノがあるが、「キャンセル待ちなめんなよ!」の精神でがんばる事にする(笑)


いよいよ本戦スタートの時間が迫って来た。マシンの最終チェックを行う。

また、夏の耐久の必需品、ドライバー冷却ダクトを設置する。

これは助手席の窓からアルミのジャバラダクトでドライバーまで走行風を導く様にするもので、有ると無いとでは体力の消耗が段違いなのだ。

ただし前の車が砂埃を巻き上げるとそれがダクト内を通って顔に当たって痛いのが欠点(笑)

作り方は至って簡単で、直径105mmのアルミジャバラダクトをガムテープとタイラップで視界の邪魔にならないように固定するだけである。というわけで装着完了。


タイヤはブリジストンの540S、フロントのみ新品を使用し、リアは今までのレースの余りモノ540Sを付ける。それを2セット用意した。最初のセットで半分位まで走りきるつもりだ。

空気圧も温間で調整済み。

ブレーキパッドは2セット使用の予定で、大体6時間経過の時点で交換する予定。

給油は回収のタイミングに合わせて、2時間毎に入れる作戦にした。

心配なのが油温である。一般的には油温が150度越えるとエンジンは壊れてしまうという噂が有る。

今回のエンジンオイルはワコーズの4C-R for Racingを入れたのだが、このオイルにがんばってもらうしかない(^^;)

その他のポイントをチェックして準備OKだ。

さあ、ピットロードに出て、グリッド整列の為コースイン!


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