エビススーパー耐久シリーズ6時間耐久レース(11月2日) 決勝レース


そしていよいよフォーメーションラップが開始される。
セーフティカーがピットロードに入ってきて、トップの車がコントロールラインを通過したところでレーススタートとなる。

isikawa君はなかなか良いペースで走り、開始3ラップ目で9番手までジャンプアップしている!

やるぅ〜と思っていると、30分ほど経過した時点で、無線にて「黒いシティにぶつけられた!」と連絡があった。
慌てて走っているレビンを見ても、特に目立った損害は無い。どうやら少し接触しただけのようだ。

しかしこの黒いシティ、さっきもS字コーナーで86を後ろから押し出してなかったか?

そして1時間経過したところでピットインの指示を出し、ドライバー交代を行う。
あと、一応ぶつけられた部分を見てみるが、特にダメージは受けてない。


次のドライバーKenさんが乗り込んでピットアウト!

ピットインのおかげでさすがに順位が落ちてしまったが、またもや追い上げ体制に入る。
開始から1時間15分経過時点では6位のポジションまで上ってきている。

そして1時間30分経過したあたりで、給油を行うチームが出始める。
R32スカイラインや、トップ快走中の赤いEG6シビックも給油に入り、さらにその後挑戦者気合組シビックとバトルの末抜いて3位までポジションアップを果たした!

そして1時間50分ほど経過したところで、コース上に止まった車があるらしく、少し早めの回収が入る。
セーフティカーがコースに入ってフルコースコーションとなった。
すぐに無線でピットインの指示を出し、タイミングよくピットに入れる事が出来た。

今回のピットではガソリンを補給し、ドライバーは私TTTUに交代する。
給油中に念のためタイヤとブレーキの状況を見るのだが・・・・・・・
「・・・・・なんかパッドの減りが早くないか?」
なんだこのパッドは・・・えらく減るのが早いぞ。このペースで行くと4時間経過時点で交換しなければならなくなる。まずいな〜。
前のドライバーであるkenさんから「ブレーキのフィールが柔らかい」とのアドバイスを受けたが、そんな性格のパッドなのだろうか?
一応パッド交換の心の準備をしておこうとみんなに連絡をしておく。


そして給油が終わり、ドライバー交代を行ってエンジンを掛ける!

カチッ・・・・・・・

あれ?もう一回

カチッ・・・・・・・

ぐわぁ〜〜〜〜、セルが回らない!

とりあえずみんなで押してピットロードで押し掛けをしたら、掛かった!
そのままピットアウトして走行再開だ。
(後から「ピットロード押し掛けは禁止。次やったらペナルティね」とオフィシャルの方に怒られてしまいました(^^;)


とりあえずコースには出たものの、まだ回収は続いているのでゆっくりと列について走って車のフィールを見てみる。
アライメントをとったおかげで結構乗りやすいようだ。

そうしていると、グリーンフラッグが振られる!レース再開だ。
コントロールラインは過ぎていないがグリーンが出たらもう追い越し可能だという話だったので、まだ並んでいる車を横目に一気に登り坂を駆け上がる。

うちより上位に居ると思われるボディショップフルカワチームのロードスターが目の前にいたので追いかけてみたのだが、僅かづつ差が広がるのが悔しい。

他にも多少バトルをしながら走行していたのだが、2時間30分経過時点で車に異変が起こった!

ブレーキの踏み応えに違和感が出てきたのだ。ジャダーが発生したというか、ゴリゴリ感がするという感じだ。
効きも急激に悪くなってきたのでペースを落として走ったが、今度はブレーキの踏み代がどんどん増えてきた!

これはかなりまずい。無線で連絡してピットインすることを伝えて、ペースを落としてゆっくりと走っていた。
そして最終コーナーが迫ってきたのでブレーキを踏む。しかし・・・・

スカッ!・・・・
・・・
・・

ブレーキが完全に踏み抜けた!
減速Gをほとんど感じないまま最終コーナーが迫ってくる!

幸いペースを落としていたので何とかクリアできたのだが、ピットロードに入って自分たちのピット前に停車するにも苦労する有様で、サイドブレーキを引いて停車した。

止まったのは良いが、なんか周りが騒がしい。
TETTUも車を降りてフロントを見てみると、ブレーキ周りから発火している!!!

issi君が消火器を掛けて消し止めたのだが、完全にブレーキが死んでいたようだ。よく見るとブレーキフルードも漏れているし、一体何が起こったというのだろうか?

ジャッキアップしてブレーキキャリパーを持ち上げようとするが、全然持ち上がらない。
しょうがないのでローターごと無理やり外して見てみると・・・一同絶句!のオブジェが出来上がっていた。

↓右前輪のブレーキは、ピストンが抜けてしまっていた
↓左前輪のブレーキは、ピストンこそ抜けてはいないが抜ける寸前


よーく見てみるとパッドはすべて裏金のみしかのこっておらず、右前輪に至ってはピストンがパッドを貫通し、直接ローターに当たっている。
どうやらブレーキパッドが無くなり、鉄板ブレーキの状態で走ったためにパッドも溶けてピストンが飛び出てしまったのだろう。
ピストンが飛び出たためにフルードも漏れてしまい、ブレーキの踏み応えが無くなったのだ。

しかしまあ、なんで私TETTUが乗る時に限ってこういう風に壊れるんだろうか。
これはHPのネタを作るためにレビンが勝手に壊れているんじゃないかと疑いたくなる(笑)

まあ生きて帰ってこられたので良しとするしかないか(^^;)


このキャリパーを修理して使うことは不可能だ。しかし我々はスペアのキャリパーを持って来ていない。
う〜む、どうしよう。リタイアという最悪の結果が頭をよぎる。
でもあきらめないで探してみよう。
とりあえず知り合いのチームに当たってスペアを持っていないか聞いてみるが、持って居ないとの事。
その後色々手を尽くして何とか中古キャリパーを手に入れる事が出来た。
OHもしていないけど、何とかなるよね・・・・
パッドは前のレースで使った余りものが有るので、それを使うことにした。

とにかくそのキャリパーを取り付け、ブレーキのエア抜きをし、おまけにガソリンを入れててコースに復帰させる。ドライバーはJUN君だ。ピットインしてから約1時間経過、レース開始から3時間半経過したところでの復活である。

しかし1〜2周してからすぐピットに戻ってきた。どうやらエア抜きが不完全で、ブレーキがフカフカだったようだ。JUN君も死ぬかと思ったらしい(^^;)
マスターを一回空にしてしまったのでなかなかエアが抜けなかったんだろう。
その状態で再びコースに復帰、今度は多少スポンジーな感じだが大丈夫らしい。



ちなみに4時間経過時点で順位は32位まで落ちてしまっていた。もはや入賞は完全に無理だ。しかしここまできたら意地でも完走してやる!順位も出来る限り上げたい。

走りの方は多少ブレーキに不安が残るらしいが順調に走っている。
順位もジリジリとではあるがアップしてきている

そして4時間経過した時点でラストドライバーissi君に交代するためにピットインだ。
ガソリンも20リッターのみ入れて、ドライバー交代のみ行ってピットアウトした。

ここで鬱憤を晴らしたのか、issi君気合で本日のチーム内ベストラップ更新を成し遂げた!
っていうか、ブレーキ本調子じゃないし、タイヤも中古品なのにベストラップって・・・(^^;)


その後も迫力のある走りを見せ、順位もじりじりと上がって行く。
しかし最後の5分程で少しペースが落ちた。後で聞いたらやはりブレーキがおかしいためにペースを落としたらしい。


そして短いようで長かった6時間耐久レースも終わりの時間がやってきた。
コントロールラインではチェッカーフラッグが用意され、トップの車がやってくるのを待っている。

そしてトップのボディショップフルカワロードスターがゴール!チェッカーフラッグが振られる。

次々とゴールしてくるマシンたち。そして我々のAE92もチェッカーを受けた。
トラブルを乗り越え、無事完走したのだ。

最終結果は総合25位、クラス20位、周回数230ラップ(トップ差49ラップ)と、順位を見ればいつもより全然低いが、一時はリタイヤを考える様なトラブルを乗り越えての完走はとてもうれしいものだ。


今回の教訓としては、新しいパーツを導入するときは良く検討する事、マシンの不調の時はピットインする勇気も大切、というものだ。

今年のレースはこれで終了で、シーズンオフ中は来年に向けてまたマシンを整備して頑張っていこうと思っている。


最後に、応援に来ていただいた友人の皆さん

今回車を製作するに当たり、多大なご協力を頂いたパール自動車様

色々お世話していただき、車を貸して頂いたネッツトヨタ様

本当にありがとう御座いました。


ちなみにこの後「なんか今日は飲みたい気分だ!」という事でさっさと帰宅して反省会を行ってメンバー全員と応援に来てくれた人たちでハジけまくって飲んだのであった・・・・

メンバーのみんな、来年のレースではおいしいビールを飲めるように頑張ろう(^^;)


戻る

「レース参戦記」に戻る