エビススーパー耐久シリーズ12時間耐久レース(8月31日) 決勝レースその2

ナイトステージが多かったので写真はほとんど無かったです(^^;)


後半戦に突入した12時間耐久レースであるが、6時間経過時点では首位をキープ。

その後給油の為にピットインで2位から差を縮められてしまった。

そして2位に迫る石橋タイヤレーシングのインテRは予選一番時計をたたき出す激ハヤマシンだ。

なかなか戦局は厳しいが、まだまだこちらも引き下がれない。


しかし7時間経過時点でついに追いつかれ、2位に順位を落としてしまった。

しかも7時間38分経過時点で2ラップ差となってしまった。

ここで会場に放送が流れる。

8時間経過時と10時間経過時は回収対象車が無くてもセーフティカーが入るという事だった。

これはラッキーである。フルコースコーション時にブレーキパッド交換を行えばロスは最小限にくい止められる。


そして運命の8時間経過でのピットイン時間だ。

この時点で1位のインテRとの差は1ラップか同一周回程度だった。

インテRが先にピットに入ってくる。そして我々のレビンもピットイン

相手もタイヤとブレーキパッドを交換するようだ。

こちらもガソリンを40リッターぶち込み、ブレーキパッド交換の作業に突入する。

この作業においてはピットにて役割分担をしっかり決定し、遊びに来てくれて居た私の友人のken1君にも手伝ってもらった。

フロントを素早くジャッキアップし、インパクト担当が右→左のフロントタイヤのナットを外して回る。

右はissi君が担当し、左は私TETTUが担当する。さすがに走行直後のブレーキは非常に熱い!革手袋をしていたがそれでも熱がじんじん伝わってくる。

しかも革手袋が厚手のものなので作業がしづらいのだ。

issi君はあっと言う間に終了

TETTUはあせりの為か作業に時間が掛かってしまったが、何とか終了

そしてタイヤを付けるが、ホイールナットも革手袋の為に回しづらい。

焦ったtomo監督が素手でナットをつかむも、「あっちー!」の声と共に撃沈(^^;)

そんなこんなで何とか作業終了し、ドライバーはKenさんでピットアウト!

見てみるとインテRのチームはまだ作業している。ピット作業では勝った!!!

順位を見ると、トップだー!

水を入れたバケツに火傷しそうな手を入れて冷やしながらみんなで喜んだ。


時間は既に夕方5時近い。コントロールタワーよりライトONの指示が出される。

まだ明るいがいよいよナイトステージの始まりである。

そしてKenさんも無事走り続け、9時間経過時点でもトップをキープしながらピットインする。


次のドライバーは私TETTUだ。

周りもすでに薄暗くなりつつある。マシンはやはりミッションの調子が悪い。

他のメンバーは3速と4速しか使わないとの事だったので、私もそれに従って走っていたが、ライン取りが上手くないせいか速度が乗らない。

えーい面倒だ、2速使ってしまえ!という事で入りにくい2速を使いながらラップを重ねる。左腕の筋肉を異様に使うが、何とか入るみたいだ。

それにリアタイヤはここまで無交換の為、コーナー進入時に多少リアが暴れる。

それでもたまにバトルをしながら周回遅れの集団につっこんで行く

裏の100Rに並んで進入とか、結構恐い状況が有ったがセーフ(^^;)

ん!、なんか見覚えの有る車がピットから出てきた。

・・・・・・前回優勝した新型インテRだ!

どうやらそのチームのTカーとして使用されて出てきたらしい。

ついて行こうとがんばってみるがさすがに離される。

さすがに速いな〜としばらく走っていると、いきなりS字コーナー入り口で外側に刺さっていた・・・

足周りが完全に折れてしまう程のダメージを負ったようだ。もったいない・・・


そして10時間経過、フルコースコーションが出された。

その瞬間レビンの位置は最終コーナー手前に居た。無線が何か言っているが電波状況の為聞き取れない。ピットインしろと言っているのか、まだだと言っているのかが分からない。

一瞬迷ったがピットイン!

ナイスタイミングであった。給油の準備をしてみんなが待っている。

給油とドライバーチェンジをしてピットアウト。

次のドライバーはissi君で、ロスを少なくする為残り2時間を一人で走ってもらう作戦である。


この時点でもまだトップをキープしている。ピットイン中に2位の石橋タイヤレーシングのインテR一回抜かれたが、2位とのラップ差はまだ2周有る。

10時間45分経過時点でインテRが給油の為ピットインする。これで3周差が付いた訳だ。我々も多少ペースを落として守りの走りに徹していたが、何とインテRが10秒を切る勢いの脅威的なペースで追い上げを開始してきた。

無線で連絡し、こちらもペースアップするが相手の方がラップが圧倒的に速い。

しかもレース残りわずかの492周したところでベストラップを記録するペースで迫ってきている!

こちらも必死で逃げてベストラップ更新したのだが、その差はかなり有る。

ワイルドハーツAE92 :1分12秒477

石橋タイヤレーシングインテR:1分9秒588!

どんどん差が無くなって来た。11時間20分経過時点で一回抜かれて1周差となった。

そしてついに残り10分の11時間50分経過時点で同一周回に追いつかれてしまった!

しかしこのペースで逃げ切れれば我々の勝利だ。

頼む、何とかこのまま逃げ切ってくれ!無事に走りきってくれ、とピットでは祈りにも似たキモチで願う。


そしてとうとう12時間が経過した。この周がファイナルラップとなる!

早く帰って来てくれと祈る我々に、坂を登り切ったAE92のホワイトバルブの光が見えたあ!!

 

・・・・・そして栄光のチェッカーフラッグ!!

ドライバーのissi君はパッシングとガッツポーズでコントロールラインを通過!

 

12時間510ラップの長い長い戦いを走り抜き、我々のAE92は辛うじてトップでチェッカーを受ける事が出来た。

そして帰ってきたissi君とAE92を全員でピットで迎え、メンバー全員で握手を交わす。

ゴール後場内放送のスピーカーで流れていた中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」が心に染み渡る。

車を作り始めた頃、すべて部品を剥がされたドンガラ状態はさながら解体車に見えたあのAE92がこうして12時間走り抜いて優勝したのだ。

車を作っている時の苦労が報われた瞬間だ。


そして表彰式、一番上の段に昇り、シャンパンファイトでシャンパンまみれになりながら喜びを分かち合った。

←栓が抜けずに苦労したのはヒミツだ(^^;)


マシンを買ってきたルブローレン石川チームも完走し、「車を買ってきたで賞」をもらった様だ。


AKAMA君達のチームもかなり遅い時間までエンジンを生き返らせる為に粘った様だが、結局エンジンが始動する事無くリタイアしてしまった。

今回は気合いが入っていただけに悔しいのだろうが、次回こそ頑張って欲しい。


我々はというと、「優勝したら祝勝会するぞっ!」と決めていた為、いつもと違う脅威的なペースで表彰式が始まる前に後かたづけを終わらせ、表彰式が終わったら速攻で高速をひた走って祝勝会会場の居酒屋に直接乗り込んで旨いビールを飲んだ。


今回はミッションの調子が悪いという課題と、車も多少板金が必要という状態になってしまったが、次回に向けて気合いを入れて修復していこうと思う。

休みをすべて潰してマシン製作の為につぎこんだメンバーのみなさんお疲れさまでした。


最後に、応援に来ていただいた友人の皆さん

今回車を製作するに当たり、多大なご協力を頂いたパール自動車様

色々お世話していただき、車を貸して頂いたネッツトヨタ様

 

本当にありがとう御座いました。


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