Vol.31

@2004年01月21日 更新@

テーマ  「MAVERICK」

1月18日。
寒い中、ライブを見に聴きに来てくれた方には本当に感謝している。

オールジャンルでのライブでどれだけの者達がパンクに心を開けるか?
それが出演の主旨となっている... 結果を言い合えばキリが無い。
ただ俺個人にとってこの日は生涯忘れられない、生涯忘れてはいけないライブとなった。

俺のバンド活動史上=THE TRADITIONS史上初めて親が客席に来ることになった。
朝からどことなく味わった事のない感情が胸にあった。
自分の中での差別的感情で言えばパンクだからかなぁ何ても思える。
しかし、ある程度時間が過ぎればそんなこと薄れていた。

いつものS.Eが流れ、ステージに立った。
スモークの煙たさを苦に叫び始めた。
2曲目。それは「RIOT STYLE」。
始まった途端に俺の目から涙が溢れ出す...
親の存在がどうしてもこの曲と重なりあった。
何とか曲が進み4曲目の「Custom gap」のイントロが俺の耳に入って来たときには
もう既に限界だった...特にAメロだった。昔、好き勝手やって親に迷惑掛けたこと、
親を泣かせたこと、俺の行動で親が苦しんでいた光景が次々と言わば走馬燈の様に
脳に再現されて来た。どんなに別の事を考えようとしても涙が止まらなかった...
Custom gapそしてRIOT STYLE この曲は、この曲の詞は俺そのものを
題材にし、俺が経験してきた、俺そのものの詞だった。
自分が親と言う立場になるまでは判らなかった感情であろう。
涙は止めどなく流れ、唇は小刻みに震え、キーを保つことどころか声を出すことさえ辛かった。
ファッション性を第一に、今では強いピンスポットライトからでも
客席や周りが良く見えるように掛け始めたサングラスがこんな形で役に立つとは思っても見なかった。
バレ無いように背中を向けた際に軽く拭いたりもした。
しかしまるで判っているかのように3人が必要以上にテンポを落とす...
そうCustom gap...辛い追い風だった。

「熱き四人の一匹狼達」
このステージテーマの下で俺達は演った。
何にでも置き換えられる。4人それぞれの動き、格好、サウンド...
そんな感じでね。今回、1曲だけオリジナルじゃない他人の曲を演った。
THE STAR CLUBのMAVERICKだ。このテーマには相応しい曲だ。
曲名から追ってもね。

返って来たGuのRYU。
少ない時間と精一杯闘ったDr.マキシ。
ベースを必要としているバンド何て数多くいる。
そんな中信じてついて来てくれるNori。
ライブまで1ヶ月を切った状態で揃った4人。あそこまで出来たサウンドは信じられない。

常に孤独と戦い、心も体も人とは違う何かを求めて突き進む一匹狼達。
俺はこのライブで得た何かと共に俺を掛けて見たい...

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