Vol.30

@2003年08月21日 更新@

テーマ  「the Words」

音楽。それは計り知れない現実と空想とが絡み合うもの。
音を楽しむと書き表される。だがそれは漢字の世界だけの話に過ぎない...
そもそも音楽の構成から言ったら聴こえる音の組み合わせが本来の姿だろう。
だが、俺自身としては歌詞が大きな意味を持っていると確信している。
音楽の良い悪いの判断を歌詞で決め付けることを否定している人は多々存在しているだろう。
曲のそこに降り立つ歌詞は元を時には何倍にも高め、又下げる時もある。

多くのものは、恋物語や風景や時には商業的に商品の売り込みとして在されている世の音楽。
それに対し全くの裏側に在るのがパンク。アナーキーな面を思う存分に表現し、
それと同時に人間のありのままの感情を詞に託されている。
どんな音楽よりもパンクはメッセージ性が高い。
時に行き過ぎる面があると言われてか古くからアンダーグラウンドと罵られることとなった。
もちろん詞だけがそこに否を持っている訳ではないが...
だが、一般?の人達がその詞を見て否定出来ないのが事実。なぜなら、人間そのものだから。
人生において避けたい、逃げ出してしまいたい事を突かれているから。

詞は作られるもの。だから作詞という語句がある。
イマジネーションによって作り出される一般の詞に対して
パンクは人間そのものが詞として表現されたもの。
そう、人間の詞。

だから俺は好きなんだ。日本のパンクが。
もちろんU.KやU.Sのパンクも好きだけど、洋楽は歌詞としてよりも音・曲としての感性の方が高いから。
洋楽聴いていて詞をその都度、理解している人はそう多くないでしょ?
洋楽愛好家を悪く言えば歌詞何て全く判らずに聴いている人が大半じゃ?

パンクの詞に対して幾度も納得し、夢を持ち多くの感情を備わっていると
俺は思っている。それほど芯に伝わってくる。
まさに俺にとっての教科書の様なもの。学校で言えば一番に大切で一番省かれる科目の道徳。

今回は詞に対しての思いのみを語ってみた。
もちろんパンク以外でも心に伝わる詞はある。そしてパンクは詞だけが重要性を持っている訳じゃない。
だが、スリーコードだけじゃ表せられない強いメッセージがパンク・ロックの詞には在る。
必ずね...

BACK