とらわれの貧しい心で


疲れ果てて帰る夜道では
お前のやさしい眼差しを想う
そうこれからも きっと守り続けてゆくさ
お前と二人の静かな夜

おびえながら生活(くらす)都会では
怪しげな顔した イカサマ師達も
同じような悲しみに憑かれて生きているよ
迷いはそこで深くなる

そして とらわれの貧しい心は
たったひとつの真実も見分けられぬままで
同じところを何度もさまよい歩き続け
会う人を理由(わけ)もなく傷つける

そして とらわれの貧しいこの国
顔背けて犯してきた誤ちの償いを
すべての空へ すべての人の上にへと
子供等の明日をまきこんで

                           詩 : 浜田 省吾







 
 

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